流され雛の朝


暗がりを浸し流れるわたしの血だけが
惨劇の海への道標だった


『流され雛の朝』表紙

あらすじ
あらすじ
平凡な四人家族が惨殺される事件。十二歳の誕生日に起こった『最初の事件』でただ一人残った少女、万里はそれ以前の過去を全て失っていた。
犯人が万里の体に刻んだ逆三角形の印。悪夢を見るたび、塞がったはずの傷から血が流れる。
少女が養親の家で穏やかな日常を取り戻した頃、『マリ事件』と呼ばれた四人家族の連続殺人が起こり始め、その現場には必ず万里へのメッセージが残されていた。あの夜に起こったことは何か、自分が失ったものは何なのか。万里が失ったあの夏の夜の欠落を埋められる日は訪れるのか──
痛みを抱える少女のための青春サスペンスホラー。

書籍情報
小説 館山緑
表紙イラスト なきくに
対象年齢 全年齢

2005年5月1日 マイクロマガジン社より単行本刊行
2018年07月31日、granatより電子書籍版刊行
定価 400円
kindle、kobo、BOOK☆WALKERにて販売

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noteにプロローグ、1章までの試し読みを用意しました。内容が気になる方はあらかじめチェックできます。
note 流され雛の朝試し読み

内容はあまり怪奇度合いは高くなく、ホラー要素と痛みのある人殺し青春サスペンス小説といった感じです。澱みあるせつない話が好きな方にお勧めです。